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2007年04月23日
4月22日「彼女が3年振りに映画館に行った訳」
何年か前、映画プロデューサーでもあるNo.24キャスパーが日本人は映画館で映画を観ない人種だと嘆いていた。
あくまで最近の邦画の好調っぷりが始まる前の話である。
そんな日本人の一人が間違いなくNo.30ち〜ムーンだと思う。
一時期、年に一本しか観なかった。
「あぁ、今年も一本も観なかったなぁ」
と大晦日に言うので、じゃ、年が開ける前に行こうと映画館に行くのが恒例になっていた。
しかし、それもここ2年程は大晦日は映画館よりもマッサージを選ぶことになってしまうので、彼女は3年間、映画館で観たことがないのである。
そんな彼女が、どうしても映画館で観たいと言った映画が「ドリームガールズ」だった。
元々、「ドリームガールズ」は1980年代にトニー賞を穫ったミュージカルが元になっている。
ち〜ムーンは昔、親友の女性5、6人でショーチームをやっていたことがあり、「ドリームガールズ」の中の曲で構成されたショーをやったことがあった。
映画を観る前から彼女は興奮していた。
客席に流れているドリームガールズの曲を聞き、既に口ずさんでいた。
僕がビールを買いに行こうとすると
「戻ってきたら、前で大きな声で歌ってるかもしれないから」
とにやりと笑った。
この人ならやりかねない。
速攻でビールを買って戻ってきた。
彼女は目をつぶってイメージしている。
ヤバい。
目を開けて、さっきよりも大きな声で歌い始めた。
「ち〜くん、落ち着いて!」
僕は馬を落ち着かせるような気持ちでビールを一口飲ませた。
一口だけである。
これ以上は危険である。
彼女にはジンジャーエールを手渡した。
「なんでみんな歌わないんだろう?」
彼女は子供のような質問をした。
終演後、彼女は言った。
「私、ビヨンセになりたい!」
いつも冷静なヴォイストレーナーの顔は、どこかに行ってしまった。
この日の夕食。
珍しく彼女は、がっつりと肉を食べた。
どこか本気なのかもしれない。
投稿者 ishiko : 2007年04月23日 07:37




