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2007年04月09日
4月4日「妄想やめなさい!」
リゾート地であるパームコーブには、老夫婦がたくさん来ている。
海水浴には適していないが、その分、賑わい度も少なく居心地のいい落ち着いたリゾート地である。
日本人も見かけない。
あれだけケアンズには日本語が溢れていたというのに。
散歩をしていると老夫婦が仲良く、ベンチに座って海を眺めているのを見かける。
僕が大好きな光景の一つである。
彼らはほとんど何もしゃべらない。
いったい何を考えているのだろう。
自分の半生を振り返っているのか、それとも近くで起きたインドネシアの地震と海の濁りの関係性なのか老夫婦は見ていて想像を飽きさせない年月の深さがある。
おっ!少し会話をした。
いったい何を話しているのだろう。
意外に生活に密着していることなのかもしれない。
今日の食事のことなのか、それとも国に残してきた息子達のことなのか、はたまた孫に買っていく土産物なのだろうか。
人見知りの割に、人を見ているのが好きである。
当たり前だが、人はそれぞれ人生を歩んでいる。
その人生を妄想するのが好きなのである。
いい迷惑なことは十分、わかっているつもりではある。
しかし、やめられないのである。
「お父さん、メロンジュース買って〜」
ここに来て、初めての日本語である。
見るとおじいちゃんやおばあちゃんも含め、一家でやってきている。
彼らは何故、パームコーブにいるのだろう。
きっと昔、お父さんがワーキングホリデーでケアンズに来ていたことがあるのかもしれない。
いや、待てよ。
お母さんの方がアクティブそうに見える。
ということはお母さんがワーキングホリデーで来たのか?
ひょっとしたら二人ともワーキングホリデーに来ていて、そこで出会ったのかもしれない。
きっとお母さんが、ワーキングホリデーで来て、ジュエリーショップで働いていたところで、サーファーだったお父さんが客だったのだ。
いや、ひょっとしたらパームコーブで出会ったのかもしれない。
お互い失恋して訪れたこの地で出会った。
そして彼らは結婚した。
その思い出の場所で。
「いい加減、妄想やめなさい!」
ち〜ムーンがあきれて言った。
投稿者 ishiko : 2007年04月09日 18:58




