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 イシコ連載中





 

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2007年03月31日

3月30日「10年前に住んでいたアパート」

新宿で1年振りにペテカンの芝居を観た。
この劇団を見始めてから、7、8年になると思うが、一番、好きな作品となった。
きっと感情移入がしやすい設定だったからかもしれない。
物語の舞台となる「青春荘」。
そこに集うダメ人間達の話である。

ちょっと状況は違うのだが僕の場合、10年程前、「小具荘」というアパートに住んでいた。
「小さいの「小」に、カレーの具の「具」の「荘」で、小具荘です」
などとピザの配達を頼んでいた凄い名前のアパートだった。
6畳と4畳半、キッチン、バス、トイレ別、庭にキンモクセイの木まであり、今、思ってもボロボロだけど住みやすかった。
4畳半の部屋には、俳優のNo.4メタルマンが2、3年程、居候していた。

その小具荘には愛すべきダメ人間達がよく集っていた。
何をするわけでもなく、いろいろな人達が何日も何日も泊まっていった。
雑魚寝の毎日である。
よくまぁ話すネタがあるなぁと思う程、ずっと話をして、ずっと酒を飲み、ずっと笑っていた気がする。

ペテカンの芝居の中でも出てくる「デジタル人間」と「アナログ人間」
間違いなく、アナログ人間の集まりだった。
って、まるで過去を振り返っているが、今はメンバーが違うだけで、バカ話していることは変わっていない。
あれ?成長していないってことか?
ちなみに小具荘は既に取り壊されている。

投稿者 ishiko : 23:07

2007年03月30日

3月29日「またまたパソコンクラッシュ!」

僕のノートパソコンはよくクラッシュする。
旅の多さは、それだけノートパソコンにはストレスになるらしい。
悪い予感というものはたいてい当たり、そろそろデスクトップにバックアップしておかなくちゃなぁと思った時に壊れる。

で、壊れた。
立ち上がらない。
アップルストアに行くが、
「残念ながら…」
「そこを何とかお願いします」
頼み方を間違えている気もする。

で、いろいろ試してくださる。
「ハードが壊れている可能性が…」
「データだけでも何卒」
お代官様にお願いするように拝んでみる。

結局、預かり。
3年保証に入っているので修理は無料なのだが、日曜日からのオーストラリア旅ではノートパソコンがないことになる。
書くことが中毒になりつつある僕にとってはちょっとキツイ。

で、新しいノートパソコンを買うことにする。
「Macは旅に向いていなんだから、これを期にウィンドウズにしな!」
「パナソニックが壊れにくいって聞くね!」
「VAIOの新しいのも壊れないらしいですよ!」
昨日から今日にかけての電話やミーティングの際に、みんなが、いろいろ教えてくれた。

で、Windowsに心が傾いた。
「壊れなくて、限定のVAIOください!」
「ありがとうございます!10日後にお届けになります!」
「げっ!」
オーストラリアに持っていけない。

結局、MacBookを購入した。

投稿者 ishiko : 07:44

2007年03月29日

3月28日「スーダラ節は親鸞の教えに通じる」

植木等さんが亡くなられたことをヤフーニュースで知る。
ちょうど彼の著書である「夢を食いつづけた男」(朝日文庫)を北海道の旅のお供で読んでいた。

彼の父「徹之助」の一生を綴った本である。
プロの義太夫語りを目指したり、キリスト教の洗礼を受けたにも関わらず仏門の道に入ったり、かと思えば、社会主義にのめり込み、昼間は親鸞の教えを説き、夜は社会主義革命について説くという植木等さん曰く「支離滅裂」な人生だった。

そんな支離滅裂なお父さんが
「「スーダラ節」は、親鸞の教えに通じるものがある」
と言ったことが興味深い。
「わかっちゃいるけどやめられない」
の部分を、親鸞の生き方に重ね合わせた。

葷酒山門に入らずや肉食妻帯を許さずと言われた中、親鸞は自分の生き方を貫いた。
そんな生き方を選ぶ度に、心の中で
「わかっちゃいるけどやめられない」
と思ったことだろうとお父さんは言うのである。
古本屋で単なるタイトル買いだったこの本が、著者の死により、より読み方が深くなってしまった。

投稿者 ishiko : 07:33

2007年03月28日

3月27日「北海道の位置関係」

常々、思ってはいるのだが僕は地理に弱い。
イシコ理論によると方向音痴の強さと地理の弱さは反比例する。
僕の方向音痴の強さは半端ではない。
よって地理の弱さも半端ではない。
自分の旅に行った国でさえ、正確な位置がわからないことが多々ある。
旅好きなのだから、地理の弱さを克服したいと思うのだが、これがなかなか難しい。

稚内から札幌へ長距離バスで戻る途中、休憩で立ち寄ったサービスエリアで地図を手に取った。
まずはこれまでに自分が行った北海道の地名を思い出していく。
札幌、伊達、手稲、千歳、小樽、夕張、岩見沢、登別、帯広、富良野、苫小牧、室蘭、釧路、根室などなど思いついたままにメモしていく。
そこから、自分なりに頭の中で地図を作っていく。
そして、サービスエリアで手に取った地図で答え合わせ。

「え〜。小樽って下の方のイメージだったなぁ」
「登別って室蘭の近くなの?」
恥ずかしながら、正確な札幌の位置もわからなかった。
福笑いの後のようなおかしさがこみ上げて来るのであった。

朝ブログあり

投稿者 ishiko : 20:41

2007年03月27日

3月26日「老人はロシア人なのか?」

みんなは東京に戻り、僕は最北端の稚内市に移動する。
街の中にロシア語のインフォメーションが掲げられていることが、サハリンに近い場所を物語っている。
そんな最北端の稚内温泉に浸かっていた。

一般入浴料600円に対し、市内に住む65歳以上の人達は100円で入れるからだろうが、かなりの人で賑わっている。
サウナも二種類あるし、露天もあるし、寝湯もあるし、お風呂好きのイシコにはたまらない。
全てを満喫し、もうひとっ風呂の前に、設置されたベンチでボーッとしていた。

ジャグジーのような泡の気泡にあふれた湯船にタオルを入れている一人の老人に目が行く。
「タオルを湯船に入れないでください!」
の看板を完全に無視である。
どう見ても日本人だが、ひょっとしたらロシア人で日本語がわからないのかもしれない。

そして、次の行動には目を疑った。
入れ歯を取って、中で洗い始めたのである。
「嘘だろ!」
僕はつぶやいた。
そして何もなかったように、口の中にしまっていた。
どう見ても日本人だが、ひょっとしたらロシア人で常識がわからないのかもしれない。

そもそも常識なんて、国によって違うし、ガンジス川でトイレとお風呂の役割が一緒になっていることを考えれば、入れ歯くらいどうってことないじゃないか。
無理矢理、そう思わせようとしていた。
その老人が外に上がってきた。
腕にタトゥというか入れ墨が…。
しかも「男一代」。
日本人だった。

というか日本人だったことよりも「男一代」を入れた理由を聞きたかった。
いや。待てよ。
以前、ドミニカ共和国に行ったとき、「飲物」と入れていたドミニカ人(だと思うが、旅行者だったのかも…)を見かけたことがある。
ロシア人かも。
どうしてもロシア人にしたいイシコであった。

投稿者 ishiko : 06:51

3月25日「スローライフならぬスノーライフ」

本日は、スキーに行くグループもあれば、札幌観光に出掛けていったグループもある。
僕はというとロッジに残り、赤ワインを飲みながら、ロッジのスタッフ平井氏、ミッちゃんから、スノーライフの話をいろいろ聞かせていただく。
ちなみにこのロッジは映画「ラブレター」のロケ地としても使われた場所である。

それはともかくスローライフならぬスノーライフの話である。
雪を楽しむ生活というのはかなり楽しい。
スキーやスノーボードはもちろんだが、昨日、味合わせていただいたカンジキを履いての雪上散歩もスノーモービルも味わえる。
いつか挑戦してみたい雪上乗馬も楽しそうである。
何より雪景色を見ながら、酒を飲む時間の幸せ度は限りなく高い。

雪がない間もカヌー旅から、利尻島で自転車一周など島旅もできる。
涼しいからこそできる旅がいくつもあるのだ。
しかもこのあたりだったら1軒家が月3万円で借りられるそうだ。
いずれ何ヶ月か住んで、スノーライフを存分に満喫してみたい。

投稿者 ishiko : 06:50

3月24日「ジャニーズの香りが…」

スキー、スノーモービル、雪を見ながらの温泉とスノーライフを満喫してロッジに戻ると元全日本モーグルコーチのNo.30ホーガンとスキーウェアーSOSの札幌店店長三上氏が札幌から合流した。

1年ぶりに再会したホーガンは、メチャクチャ痩せ、髪型はさわやかになり、髭もなくなりツルッとして、ジャニーズの香りまで漂っている。
「あのホーガンが…」
ツアー参加者一同が唖然とした。
とてもイシコと同じ歳とは思えない。
30代前半の年下の別人と話しているように思える。
会話は以前と同じ内容なのだが、漂う爽やかな空気で違う人としゃべっているように感じる。

「何か違うんだよなぁ」
「何が!一緒だろが!酒たりねぇんじゃねえの?」
やりとりは以前と一緒なのだが、やはりどこか違う気がする。
酒でごまかしながら、何とか受け入れようとするイシコであった。
多分、ジャニーズの香りがするイケメンのホーガンが許せないのだと思う。

投稿者 ishiko : 06:49

3月23日「子供の目が変わる瞬間」

千歳空港でスキー道具満載のプロスキーヤー児玉毅氏の車に乗り込んだ。
今日から彼がプロデュースしてくれるホワイトマンスキーツアーである。
南米スキー旅やスキー板をかついでのエベレスト登頂などスキーにまつわる旅で世界中を飛び回っている彼は前日までスゥエーデンに滞在し、明後日からカナダ出発という合間をぬって、このツアーを敢行してくださった。
本当に頭が下がる思いである。

今回の場所はキロロ。
アイヌ語で「心」という意味で、北海道のほとんどがこのアイヌ語に漢字をあてているということを教えてもらうなど、ドライブ中、まじめな話から下ネタまで幅広く語り合う。
下ネタと言っても、児玉氏と話すのだから高尚な下ネタである。
とまぁ下ネタの話でフォローしようとすること自体間違っているが。

児玉氏は子供達にスキーを教えていた時期がある。
最近、妙に冷めている子供達が多くなってきたことを感じることがあるそうだ。
僕も10年近く子供ショーをしていたので何となくわかる気がする。
その冷めている部分がスキーをしているうちに人間の本能を呼び起こしてくるのだそうだ。
目を見ていれば判るらしい。
その目になった瞬間、昔の子供と最近の子供の間に境目のない同じ心になるのだそうだ。
鳥のように雪の上を舞えるスキーは本能を呼び起こしやすいとも彼は言った。

と交遊録では、まじめな話を書き留めておく。
って別に断らなくてもいいんだけど。
一応、下ネタの話とは江戸時代末期、ニシン御殿(ニシン漁が盛んだった)が立ち並んだといわれる銭函という街を通ったときに漁師達の為の船でしか行けない遊郭があった話である。
まぁ、下ネタというより風俗文化である。
と書けば書く程、怪しくなってくるのでこれくらいで。

投稿者 ishiko : 06:47

2007年03月23日

3月22日「僕の1万円が…」

3時30分起床。
これから朝一の飛行機で北海道へホワイトマンスキーツアーである。
しかし、二日酔い。
二日続けて、No,40サイエンスマンと会って飲み過ぎた。
彼の誕生会。
翌日のスキーのこともあるので、サイエンスマンとマネージャーの高橋氏に少し挨拶だけして帰るつもりが、華道家の大久保氏に会い、様々な話で盛り上がり、コーヒーのCMですっかりお馴染みになったプラネタリウム作家の大平氏とも再会したりと、お酒がどんどん進む。

そこに、KOJIさんというマジシャンが登場した。
すごいのである。
風船をいきなりワインのボトルに変えてしまうのである。
書いていても訳わからないが、近くで見た僕はもっと訳がわからない。

1万円を貸してくださいと言われた。
僕の財布から出た1万円にサイエンスマンがサインをする。
こういったマジックは普通、お金が増えたりする。
楽しみだなぁと思ったら、KOJIさんは、1万円を燃やして消してしまった。
僕の1万円は消えてしまった。

彼の財布を渡された。
しかし、財布には何も入っていない。
横のチャックを開けてくださいと言われる。
言われた通り、開けると、お年玉袋のような袋が出て来た。
しかも、糊付されている。

「嘘でしょ?」
僕はつぶやいた。
糊付をはがすと、中からサイエンスマンがサインした1万円が出て来たわけで…。
こんな不思議な出来事があったら、帰れるわけないじゃん。
結局、その後も飲んでしまった訳で…。

あぁ、頭が痛い。
というわけで今日から、また3、4日程度、交遊録は止まりまする。
でも、昨日、出て来た1万円札は使えるのかなぁ。
キューバで詐欺にあったばかりのイシコはちょっと疑い深いのである。

投稿者 ishiko : 03:43

2007年03月22日

3月21日「宇宙飛行士候補の顔」

宇宙飛行士候補のトルコ人No.40サイエンスマンと渋谷で飲む。
昨日、ケニアの調査から戻ったばかりの彼の顔は、真っ黒だった。
ロングランドアイスティーを飲みながら、「宇宙と指輪の関係性」の話を聞く。
その話は「vagance」の本名連載に書くので、ここでは彼の顔の話である。

土、日に久しぶりに「ゴッドファーザー」を3本観たとき、この中にサイエンスマンいそうだなぁと思った。
本人は怒るだろうが、はっきり言って、彼の顔は怖いのである。
黒が好きで、いつも黒の洋服を着ていることもあるのだろうが、宇宙飛行士候補というよりはマフィアに見えるときがある。

現在、東大の助教(4月から呼び方が変わるらしく教授、準教授、助教の順になるらしい)でもある彼は、先日、大学のテスト監視員の当番になった。
テスト会場に彼が入った途端、どよめいたそうだ。
カンニングでもしたら、抹殺されそうな気持ちになる学生がかわいそうである。

まぁ、アンディ・ガルシアに見えるときもあれば、ケビンコスナーに見えるときもある。
ちょっと見方を変えるとジョニー・デップのようにも見え、とにかく女性にもモテる。
そんな彼は4月にNHK教育の「英語でしゃべらナイトJr」に登場するので、顔をよく観てください。
ちょっと間違うとデーブ・スペクターにも見えるから。

投稿者 ishiko : 09:52

2007年03月21日

3月20日「なんで買ったんだろう?」

「ナヴィの恋」や「ホテルハイビスカス」で知られる中江監督の新作「恋しくて」の試写を観た後の地下鉄。
JRも地下鉄もバスも一緒のカードで乗れるようになった。
今まで使っていた地下鉄しか使えないカードも来るときに使い切った。
ここは京橋である。
東京駅までなら歩ける。
いっそのことカードの切り替えにでも行こうかと思った。

しかし、ふと映画の中で、主人公達が石垣島から上京し、切符を使って自動改札を通るシーンを思い出した。
そういえば最近、東京で切符というものを使っていない。
切符に書かれた数字(何桁かは忘れたが記録のための数字だと思う)を全部、使い、足したりひいたり、割ったり、かけたりしながら0にしたり、1にしたりと数遊びをして楽しんでいたのはいつだろう。
まだ、ほんの数年前までそうだったような気がする。

久しぶりに切符を買いたくなった。
自販機の前でお金を入れる。
切符=回数券の文字がよぎった。
今、書きながらも、この思考回路は、自分自身、よくわからない。
根が貧乏性なのか、回数券の方がお得という考えが出て来たのかもしれない。
とにかく千円札をもう一枚、増やして回数券のボタンを押そうとする。

回数券のボタンの下に「時差」という文字が目に入る。
時差回数券のことであろう。
母の葵ちゃんは実家の岐阜バスに乗るとき、この時差回数券をいつも使っていた。
そして、僕に
「時差回数券は回数券よりお得なんだよ」
と自慢気に言っていたのを覚えている。

気づいたら時差回数券を押していた。
12枚出て来た。
回数券が11枚で時差回数券が12枚なのだろう。
2枚もお得。
2割近く安くなる計算である。
5回乗ったら、1回タダってすごくない?
自分自身に自慢げに言っていた。

自動改札機に切符を通す。
「ピンポ〜ン!」
閉ざされてしまった。
もう一度、通してみた。
「ピンポ〜ン!」
同じである。
僕は戻って回数券を見た。
時差回数券は、10時から16時の間しか使えないのである。
時計は、17時をまわっていた。

投稿者 ishiko : 10:56

2007年03月20日

3月19日「靴がたり」

「散歩の達人」という雑誌で「達人たちの靴がたり」なるインタビュー連載をさせていただいて、約1年が経つ。
陸上選手のスポーツシューズからビーチバレー選手の素足、水族館の長靴からサマワで履いた陸上自衛隊のブーツまで様々な靴の物語を聞かせていただいた。
 しかし、「紳士 靴を選ぶ」(光文社)を読んだとき、いかに自分が靴のことを知らないで1年間、靴の取材をしていたのか恥ずかしさまで覚えてしまう。

 ハイヒールは、フランスの下水事情から生まれた靴だったという歴史的な側面から、皮は雨の日に履いてもケアさえしておけば全然、大丈夫だという生活の面まで、読めば読む程、僕の靴に対する無知度体感数が増し、そのうち、無知の限界点を超えてしまい、笑いまで出てくる始末である。

 そして、本日、その本の著者竹川氏が「靴がたり」のインタビュー相手。もちろん、竹川氏の本を読みながら、僕が無知の限界点を超えて笑いが出て来てしまったことなど相手は知らないのに、何とも気恥ずかしい気持ちが芽生え、インタビュアーモードで来ているはずなのに、どこか人見知りモードなのである。

そういったときのインタビューはチグハグになる。
相手の話に
「へぇ〜」
だの
「ほぉ〜」
だの
お前、聞いてんのか的な大きすぎる相槌をうちながら、どこかで、この展開はまずいぞと思いながら、インタビューは進んでいく。
さて、さて、どんなページができるやら。
これは来月21日発売予定の「散歩の達人」に掲載される。
ちなみに今日発売の「散歩の達人」には、クロネコヤマトで支給されている安全靴の話が掲載されている。

朝ブログあり

投稿者 ishiko : 10:04

2007年03月19日

3月18日「何故、一緒に旅ができるのだろう」

No.30ち〜ムーンと4月に行くオーストラリアのホテルをネットで探していた。
ケアンズのホテルは決まっているのだが、途中、3、4日程行く、パームコーブというリゾート地のホテルが取れていなかったのである。

17年来のパートナーである彼女とは性格、生活スタイル、趣味が全て違う。
僕は現地の情報を知らないで行くが、彼女は行き先のガイドブックをたいてい2冊は読破していく。
僕は早寝早起きだが、彼女は遅寝遅起きである。
僕はホテルでだらだらしているが、彼女は街でチャキチャキ行動する。
僕は旅先でよく物をなくすが、彼女が物をなくしたのを見たことがない。
僕は何でも食べるが、彼女は、どこの国でもパスタを食べる。
僕は旅先でも映画館によく行くが、彼女は日本でさえここ2年程、映画を1本も観ていない。
僕はバスタブ派だが、彼女はシャワー派である。
と細かくあげていけばキリがない。

よく性格の不一致で別れるカップルの話を聞くが、うちの場合は不性格の一致という感じで続いている。
そんな不性格の一致が、ホテルの趣味では意外に一致するものである。
「ここでいいかなぁ?」
「いいかなぁ?」
「いいよ。きっと」
「そうだね。いいね。きっと」
「よし、予約ボタンだぁ!」
「うん、予約だぁ!」
一致というよりは、最後の方はいい加減だったりもするのだけど。
それが楽しく旅に行ける要因だったりするのかもしれない。

投稿者 ishiko : 07:04

2007年03月18日

3月17日「僕はホントにA型なのだろうか?」

うちは亡き父がAB型、母がA型、姉がB型という家庭である。
あまりテレビは見ないが、ときどき、フジテレビの朝の番組の血液型占いは見てしまう。
ということはどこかで血液型を信じているのかもしれないが、あまり信じていない部分もある。

僕は一応、A型である。
一応とつくには理由がわるわけで、A型特有の神経質な部分もあるのだが、キレイ好きのA型だったら、もっと整理してほしいなぁと自分を責めたくなる。
ときには僕ってホントA型なのかなぁと思ってしまうことさえある。
そんな自分のだらしなさを痛感する日であった。

車検の時期が近づいているので、オートバックスに行った。
車検証を見せていただけますかと言われて、ここにあるだろう的な場所を見るが、ないのである。
どこに閉まったのかわからなくなってしまったのだ。
少なくとも昨年の夏に保険の契約をしているときに、車検を見ながらインターネットで手続きしたことは覚えている。
きっと、どこかに閉まってしまったのだろう。
その「どこか?」がわからない。
結局は、ダッシュボードの中にあった。

次に税金の控えが必要になりますと言われた。
税金の控え?
確かに払った気はするがその領収書がどこに入れたかわからない。
確か税金の領収書は車検証と一緒にしておいてくださいねと誰かにアドバイスされた気がする。
しかし、ないのである。
結局、見つからず、それでお領収書がなくても、オートバックスが確認すれば大丈夫とのこと。
こうやって何とかなってしまうところで甘えてしまう自分をなんとかしたいものである。
一応、A型の僕としては。

投稿者 ishiko : 11:32

2007年03月17日

3月16日「メール「イシコさんは超能力者ですか?」より」

一日、ほとんど籠っていた。
いつもよりメールもたくさんできた。
その中に最近、お知り合いになったばかりの方から面白いメールがやってきた。
「イシコさんって超能力者なの?検索エンジンで調べたら出て来たのでびっくりしました」
こういったメール初めてではなく、以前は結構、間違われていた。
どうやらイシコさんという科学者の方がいらっしゃって、スプーン曲げをやったり、生まれ変わりのことを論じたりされているそうだ。

そこで何年ぶりだろう。
久しぶりにGoogleで「イシコ」と検索してみた。
おっ!「イシコの交遊録」が一番最初に出てくるではないか。
だからと言って、別に表彰されるわけでもないけど、素直に嬉しい。
続けてみるものだなぁと、缶ビールを開けて乾杯する。
缶ビールを開ける口実を探していただけのような気もする。

何年か前に検索エンジンで「イシコ」を入れた時はシルクの会社が一番最初に来ていた。
その次くらいに科学者のイシコさんって方のホームページがあったと思う。
イシコなんて3文字なのだから、他の人が使っていても不思議でもない。
実際、イシコという名字の方にあったこともあるし、ナマコの種類にもイシコという名前があるし、プロスケボーの選手もいたって聞くし、SM嬢だっているらしい。
向こうからすれば、白塗りのイシコは相当、奇妙に映るに違いない。

朝ブログあり

投稿者 ishiko : 10:41

2007年03月16日

3月15日「腕時計を身につけなくなった理由」

腕時計を身につけなくなってから、どのくらい経つだろうか。
少なくとも5年以上はつけていないと思う。
書き仕事が中心になり、自分のペースで仕事をするので、時間に追われるような生活をしなくなったことが大きい。
パソコンに向かっていれば時計は表示されているし、散歩中であれば携帯電話の時計でことは足りる。
海外の旅中も、どこかを覗けば、たいてい時間はわかる。
後は何より、ホテルやレストランで置き忘れが激しく、その度にショックを受けるので徐々にしなくなったということもある。

だからと言って、腕時計が嫌いというわけではない。
と変な前振りをしておいてから昨日の話である。
「散歩の達人」山口編集長がTIMEXの新商品発表会に連れて行ってくれる。
僕が大学生の頃、最初に買った腕時計がTIMEXだったので楽しみである。
数千円で、スウォッチと同じ感覚だった気がする。

新商品発表会は東京の夜景が映る六本木ヒルズの52階で、シャンパンをいただきながらである。
豪華な雰囲気に僕のイメージしていたTIMEXとの違和感を感じていた。
新商品が登場したとき、この豪華さを理解した。
今回、5万円以上のクラスの新ブランドが発売されるのである。
新商品は美しく、そのデザインに右脳が喜ぶ。
シャンパンから赤ワインに変え、じっくり堪能させていただいた。
ただ、左脳が自分自身に言った。
あんたはなくすから買わない方がいいよ。

投稿者 ishiko : 10:08

2007年03月15日

3月14日「一週間の歌、全部歌えますか?」

埼玉県の三郷に出来たイトーヨーカドーのフードコートにいた。
理由を書くと、もの凄く長くなるので説明を省く。
ちなみにイトーヨーカドーとは関係なく、三郷で一応、「書く仕事」で来ている。

とにかく車で早めに到着してしまったので、ちょっと遅めの昼食を三郷のイトーヨーカドーのフードコートで、フードコート独特の味がする塩ラーメンを食べていた。
これはこれで僕は好きである。
ついでにソフトクリームも食べてしまう。

そのとき、一週間の歌のインストゥルメンタルがスピーカーから流れてきた。
懐かしい。
昔、よく歌っていたはずなのに歌詞が出てこない。
日曜日に市場へ出掛け、…
あれ、糸と何、買ってきたんだっけ?

月曜日は何だっけ?
風呂?
もう風呂入るか?
糸を買ってきたばかりだぞ。
待てよ。
確か前日に風呂を入れて、翌日に風呂に入るっていうので、
「冷めちゃうだろうが!」
って子供の頃に突っ込んでたよなぁ。

で、友達が泊まりがけで来て、おしゃべりばかりしてたんじゃなかったっけ。
あやふやな歌詞を思い出しながら、
「この主人公働いてないなぁ」
とつぶやくのであった。
まぁ、僕も似たようなものではあるが…。
でも、今日に限っては一応、仕事だからなぁ。

投稿者 ishiko : 08:40

2007年03月14日

3月13日「結局、人間は繰り返す…」

地球上で7名だけが生き残ったら何を考えるだろうか。
まぁ、野球はできない。
無理矢理、三角ベースならできるか。
と僕のように考えているうちは平和ボケの証拠である。

サニーサイドアップの松本氏と渋谷へ「橋を渡ったら泣け」の芝居を観に行く。
俳優陣も演出陣も素晴らしく、コメディ作品として、かなり面白いのだが、それ以上に考えさせてくれる。
結局、人間は繰り返す生き物なのである。

最初の話に戻ろう。
地球上で7名しか生き残っていなかったら何が起きるか。
助け合おうと誓っていたにも関わらず、いつしか食料のこと、女性のことで争いが起きる。
動物と同じ。

その争いを沈めた者が長になる。
こんな争いを二度と起こさないために。
しかし、長になって時間が経つとおごりが出てくるのか、それとも周囲がおかしくなっていくのかはわからないが、少しづつ関係がおかしくなっていく。
宗教ができあがる過程にも似ている気がする。

そして、反乱。
長だったものが、いつのまにか下っ端になる。
この構図は、学校のいじめと同じである。
昨日まで、いじめていた側が、今日はいじめられる。
その規模が大きくなると国家間の戦争になったりもする。
そして権力構図が変わる。
結局、人間は同じ過ちを繰り返して現在に至っているのかもしれない。


投稿者 ishiko : 10:58

2007年03月13日

3月12日「アメリカが上映拒否したオリバーストーンのドキュメンタリー」

朝から葉巻を吸い過ぎて、気持ち悪くなってしまう。
ひょっとしたら葉巻のせいではなく、葉巻のお供のチョコレートを食べ過ぎたせいなのかもしれない。
午後に観ようと思っているフィデロ・カストロのドキュメンタリー映画「コマンダンテ」の試写に備えて気分を盛り上げていこうとしたのだ。
オリバーストーンがインタビューアーとしてカストロに30時間聞きまくったドキュメンタリー。
アメリカでは上映拒否にあった興味深い作品である。
キューバから戻ったばかりなので、これまたタイミングとしてはメチャクチャいい。
タイミングよく自宅には葉巻もチョコもあるわけで。
うぅ〜。気持ち悪い。

でも、映画の時間は待ってくれない。
仕方がないので、ミントのタブレットを口に含んで出掛けることにした。
いつもより呼吸に意識しながら歩いていたら、だんだん気分もよくなってきた。
地下鉄に乗り、来週インタビューする方の著書本を読んでいたら、気持ち悪くなってきた。
間違っても本のせいではない。
葉巻かチョコのせいである。
それともただ単に体調のせいなのかもしれないが…。

京橋で降りて、試写室に向かう。
やはり気持ち悪い。
珍しく吐きそうである。
荷物を置いてトイレに行こうとしたら、こういうときに限って配給の方がご挨拶にやってきた。
「今後ともよろしくお願い申し上げます。ところでトイレをお借りしてもいいですか?」
キューバ旅の話もほとんどしないで、上辺だけの会話でトイレの場所を聞く。

自己嫌悪に陥りつつトイレに行ったものの、結局、吐けず。
便座に座って、しばしヨガのポーズと鼻呼吸をして何とか楽になってきた。
またまたミントを口に放り込みながら、席に戻ると映画が始まった。
映画の中のカストロの言葉が身に染みた。
「葉巻はやめたよ」

肝心の映画の内容だが、僕のイメージしていたカストロを覆してくれた。
お茶目な指導者で、一気にファンになってしまう。
靴の連載をしているイシコとしては、彼がナイキの靴を履いていることも興味深かったことではある。

朝ブログあり

投稿者 ishiko : 07:42

2007年03月12日

3月11日「劇場三昧」

キューバから戻って、この1週間、劇場によく通っている気がする。
たまたま重なっただけだが、veritaの連載にも書いたが、その場所に出掛けなくては味わえない空気感を浴びるのは楽しいものである。

本日も二件梯子する。
まずは草月80周年記念のパフォーマンスを両国国技館へ華道家の大久保氏に連れて行ってもらう。
両国国技館なので劇場とは言えないかもしれないが、スケールが大きくなっているだけで、やはり劇場のような楽しさがある。
舞台では家元である勅使河原茜氏のインスタレーションパフォーマンスに、森山開次氏のダンス、亀淵友香&VOJAのゴスペルが絡み合う。
彼女が伝えたい花を生ける上での心が見える最高のパフォーマンスであった。
スケールがあまりに大きく、次第に国技館という劇場が小さく見えてくるから不思議であった。

夜、俳優のNo.3コープマンと渋谷へプロデュース公演「Job& Baby」を観に行く。
映画「鮫肌男と桃尻女」の演技が印象深く、ココリコの田中氏の奥様であることでも知られている小日向しえ氏の初舞台である。
制作には、ホワイトマンでもお世話になっている中野氏が関わっている。

しかもこの公演が行われている青山円形劇場は、ホワイトマンも3年前、「プレゼンラジオ」の公演でお世話になった懐かしい劇場である。
終演後、コープマンと制作の中野氏と3年前、いつも公演が終わってから飲みに行っていた居酒屋に久しぶりに行く。
その場所にいなくては味わえない劇場の空気感を語りながら、ビールや焼酎を飲んだくれるのであった。

投稿者 ishiko : 12:50

2007年03月11日

3月10日「好色一代男」

僕は「源氏物語」の光源氏と「好色一代男」の世之介に憧れていたことがある。
モテない男にありがちなことではある。
どうして、すぐに女性を口説けてしまうのだろうかと不思議でならなかった。

前進座養成所の卒業公演を拝見した。
演目は「好色一代男」の中の塩竈でのエピソードである。
巫女に惚れた世之介が巻き起こす恋愛物。

巫女だけでなく、その村にいる女性を片っ端から口説いてしまう。
女性とエッチをすることだけを目標にしている人生なので、どこかバカバカしいのだが、突き抜けてしまっている世之介を見ていると気持ちがいい。

世之介の口から飛び出す台詞。
「まだ見ぬ君に恋い焦がれて…」
普通、初めて会った人に言えないよ。
人見知りの僕からしたら、初対面の女性と話すだけでも緊張するのに。

それが通用してしまう世之介は、きっと男の色気がプンプン漂っていたのだと思う。
ただ、夜這のシーンに限って言うと、現代では不法侵入で捕まっちゃうよ。世之介さん。

投稿者 ishiko : 08:25

2007年03月10日

3月9日「眠い…」

新宿のイタリアンでNo.30ち〜ムーンと昼ご飯を食べる。
おばあさんは川へ洗濯に、おじいさんは山へ芝刈りにとどちらも仕事に出掛ける感じだったらいいのだが、現実は彼女はヴォイストレーニングの仕事に出掛け、僕は漫画喫茶へ昼寝に行く。
眠いのである。

今シーズン初めて、花粉症の薬を飲んだら、たまらなく眠いのである。
きっと時差ボケや昨日、明け方まで飲んでしまったことも関係しているのだとは思うが…。
ともかく次の打合せまで、約2時間あるので、昼寝を貪ることにしたのだ。

こういったときの漫画喫茶は実に便利である。
しかし、漫画喫茶はどうしてもいつも混んでいるのだろうか。
この混み方を見ていると、これだけ街に増えていくのも納得してしまう。

確かにちょっと開いた時間に、安価で個室を借り、発売中の雑誌や漫画が閲覧できたり、インターネットでメールチェック等もでき、しかもコーヒーなどが飲み放題というのは便利と言えば便利な空間である。
今日の僕は、フラットタイプの空間でぐっすり眠らせていただくのであった。

投稿者 ishiko : 10:51

3月8日「あなたは女性に花を送れるか?」

イタリアでは3月8日に男性が女性にミモザを送る日なのだと華道家の大久保氏や司会の高橋氏に教えてもらった。
そんな彼女達が出演するイベントを観にイタリア文化会館に行く。
そのミモザを使ったいけばなのインスタレーションパフォーマンスは素晴らしかった。

その前後にはクラシック界で異例の大ヒットしたアルバムが記憶に新しいソプラノ歌手の鈴木慶江氏の歌声が時差ボケのイシコの身体に心地良く響く。
イタリアでは普通にポケットに入れるくらいのミモザが1ユーロ程度で買えるのだとMCで言っていた。
きっとバレンタインでチョコを挨拶代わりにあげるように、男性も3月8日に会う女性に何気なく渡すのだろう。
やはり照れ臭い。

自慢ではないが、僕は女性に花束を送ったことはない。
「だから日本の男はダメなんだ!」
と女性陣から怒られそうだし、実際、トークライブでは日本の男性は何故か恥ずかしがって花を送らないですよねということが話題になっていた。
どうしても花束が似合う男性は、革靴を素足で履き、セーターを肩からかける石田純一氏のような男性のイメージが未だに強いイシコである。

投稿者 ishiko : 10:15

2007年03月08日

3月7日「1/365の確率」

産經新聞オーコさん主催の「みずがめ座の会」に出掛ける。
こじんまり飲み会かと思いきや、あれよあれよと演劇関係を中心にいろいろな人達が集まってくる。
劇場関係者、広告代理店、演劇プロデューサー、番組プロデューサー、俳優、雑誌編集長など彼女の交友関係の広さを感じさせてくれる会である。

人見知りイシコは近くに座った方とお話するのみである。
あまりに僕が動かない(動かないというか動けないのである)のでオーコさんは何名かの方を紹介してくださった。
紹介してくださった中に昨日、拝見したStudio Life所属の小野氏(現在、客演舞台の稽古中)がいらっしゃった。

みずがめ座の会なので、自然と誕生日の話になる。
小野氏は僕と同じ6月20日生まれだった。
365分の1の確率である。
それだけで一気に距離は縮まる。
6月20日生まれの著名人石坂浩二、シンディローパー、ニコールキッドマンなど同じ誕生日の人としか盛り上がれない話題で盛り上がる。

この1/365の確率に出会ったのは3度目である。
しかも今まで出会った人は全て俳優。
1回目は俳優の中井貴一さんの付き人(今は違うようだが…)の俳優さんだった。
その方と僕との共通点は飽き症だった。
2回目は人気モデルで映画でも活躍している尚玄さんだった。
その方と僕との共通点は旅好きで、同じ時期にタイにいるということで飲む約束までした(残念ながら、撮影が押して飲みにいけなかったのだが…)。
そして今日、お目にかかった小野氏との共通点はプロレス好きということである。

ここでふと思ったのである。
今まで出会った6月20日生まれの3名に共通するのは、みんな顔が濃いということである。
一応、僕も、バターソースと言われる程、顔が濃いと言われている。
「6月20日生まれは顔が濃い!」
仮説を立ててみた。
この仮説が壊れる日はやってくるのだろうか。

そういえば亡くなった僕の父も6月20日生まれだった。
彼もプロレスラー「タイガージェットシン」似の濃い顔だった。

投稿者 ishiko : 06:36

2007年03月07日

3月6日「二番目もキツい…」

この交遊録で劇場へショーを観に行き、客席の一列目で観て、出演者と目が合い、対応に困ったことを書いたことがある。
今日は劇場へ人気劇団「Studio Life」の芝居を観に行き、客席の前から二列目で観て、対応に困ったのである。

オープニングで、いきなり舞台から俳優達が一斉に降りて来て、客席とコミュニケーションを取り始めた。
もちろん役のままである。
ファンからするとメチャクチャ嬉しいのだろうが、申し訳ないが、僕はファンというよりは評判のいい作品を観たかっただけなのである。
もし、目があったりして、微笑まれたりしたら、きっと顔がフリーズしてしまうだろう。
もし、話しかけられたりしたら、「僕はいいですから…」とシラケた台詞を口にするだろう。
こんなことは出演者に対しても申し訳ない。

そうだ!
後ろに行った出演者を見るフリをして、振り返ってしまえばいいんだ。
そうすれば近くの俳優と目が合うことはない。
と思って一瞬、振り返ってみると女性客の目線が合いそうでもっと怖くなってしまった。

そうである。
この劇団は女性に人気があるのである。
今、一瞬で判断したところ、客席の女性率98パーセントといったところだと思う。
もっと男性が観ても面白い劇団だと思うんだけどなぁ。
そんな冷静な判断をしている場合ではない。
すぐに向き直り、結局、俳優が舞台に戻るまで舞台美術をじっと観るイシコであった。

朝ブログあり

投稿者 ishiko : 06:28

2007年03月06日

3月5日(2)「最強の女子大生」

日付変更線を超え、成田に向かう機内はガラガラである。
一人一列といった感じである。
僕は真ん中の4席を一人で使うことにした。
僕が座った場所の後ろに女子大生のグループが座っている。

「007」が流れ始めたとき、その中の一人の彼女の言葉が聞こえてきた。
「もっと面白い映画をやってくれればいいのに…」
いやいや、充分、面白いぞ。
君の面白いって言うのは何なんだ?
「どろろ」か?
それともハリウッド映画か?
恋愛物じゃないと認めないってか?
僕は心の中で声しか聞こえない彼女に向かってつぶやいた。

食事が運ばれて、コーヒーが出る頃、気流の中に入り、シートベルトサインが出た。
またまた後ろの彼女から言葉が発せられる。
「食事中に乱気流って、もっと考えて運転してほしいよね」
お前など宙に舞ってしまえ!
申し訳ないがそう思ってしまった。
飛行ルート中に気流があるのは仕方がないことではないだろうが!
それとも彼女的には、気流に入るタイミングも考えて食事を出せということなのか!
お腹の空き具合は無視なのか!
僕は心の中で声しか聞こえない彼女に向かって怒鳴りつけた。

残り1時間程度。
モニターに現在の飛行機の位置が表示された時、彼女から言葉が発せられる。
「ちょう近くなってるじゃん!あれ?仙台って四国じゃないんだ?」
はい。四国じゃありません。
東北です。
大学時代、先輩が
「四国って土佐県があるところだよね?」
と言って以来の衝撃です。
あなたにはつくづくやられました。
おかげで機内の時間が楽しかったです。
僕は心の中で声しか聞こえない彼女に向かってお礼を言った。

ちなみにトイレに立ったときにちらりと声の主を見たが、特にコギャルっぽくもなく普通の大学生だった。

投稿者 ishiko : 08:41

3月5日「トロント空港でまたしてもトラブル」

トロント空港に到着すると、なんと出発は4時間遅れ。
みんなでカナダビールを飲んで、ゆっくり語り合うことにした。
思えば1週間程前に、ここで僕はキューバ行きのチケットを落として大迷惑をかけた。
セキュリティチェックも済ませて、ポケットに入れたところまでは覚えている。
搭乗口付近で、ないことに気づいたのである。
セキュリティチェックに戻り、片言の英語で状況を説明すると、眼鏡がずり落ちたおばちゃんが、リュックの中に絶対にあるから出しなさいとお母さんのように怒られた。
「リュックの中に入れた覚えはないんだけどなぁ」
とつぶやきながら、僕はリュックの中身を全部出した。
もちろんない。

そのとき、アナウンスが流れた。
僕のフルネームを呼んでいる。
「マイネーム!」
僕は叫んだ。
おばちゃん始め、近くにいた人達が拍手してくれた。
彼らは僕をセキュリティサービスから出し、チケットカウンターの方に戻した。
この僕をチケットカウンターに戻したことが大きな間違いだったのである。

このアナウンスはセキュリティーチェックから搭乗口までしか流れていなかったのである。
チケットカウンターにいる僕にはもちろん聞こえない。
カウンターでチケットを落とし、アナウンスが流れたことまでは何とか伝えた。
しかし、無線でやりとりしても誰がアナウンスしたのかがわからないのである。
しかもチケットが見つからないのである。
既に搭乗口カウンターに届けられているのだから。
僕の英語は、彼女達にチケットを落としたのはこの近くだと思わせてしまったようだ。

何名かのスタッフで困り果てた後、彼女達の一人が言った。
エアカナダの日本人スタッフがいたではないかと(多分、そう言ったと思う)。
しかし、彼女は休憩中であった。
戻ってきたのは出発の30分前。
そこで難なく伝わり、間一髪セーフ。
こうして無事に僕はキューバに出発できたとさ。

「で、イシコ!今日は何をなくしたの?」
No.23キャスパーが聞いた。
今日は目覚ましがわりに使っていた携帯電話をホテルに忘れてきた。
何故、僕はこうなのだろう。
No.30ち〜ムーンの怒った顔が浮かんだ。
こうして、フライトまでにあっという間に4時間が過ぎ去っていた。

投稿者 ishiko : 08:35

3月4日「トロントで間違ってゲイバーに入る」

夕方の便でまたまた温度差が激しいトロントに戻る。
今回のスタッフ全員で中華街に向かう。
トロント映画祭で、No.23キャスパーと一緒に食べてメチャクチャうまかった「富家○○」である。
前回は二人だったので、品数も食べられなかったのだが、今回は、人数も多いので、たくさんの種類を少しづつ食べられる中華の醍醐味も味わうことができる。
紹興酒が置いてなくて、日本酒が置いてある(しかもカナダ人はやたら頼んでいる)のだけは解さなかったが…。

ホテルに戻り、もう一軒だけみんなで「ジッパー」というバーに向かう。
入ってワインを頼んだ瞬間、みんなでつぶやいた。
「ここゲイバーじゃない?」
二人づつの男性カップルであふれているのである。
思いっきりキスしまくっているカップルもいる。
まずい!
色目を使われた。

そういえば、僕はキューバでも、ずっとゲイと間違えられていた。
初日にピンクのパンツを履き、ターコイズの革靴を履いていたから仕方がなかったのかもしれないが、今日の白と黒の横縞ストライプの長袖Tシャツも間違えられそうである。
しかも僕は日頃にはない睡眠不足でかなり眠い。
うとうとしかけ、危うく1人置き去りにされるところだった。
危ない。危ない。

投稿者 ishiko : 08:32

3月3日「カストロが来る?」

今日のパーティーにカストロが来るかもしれない。
コーディネーターのウォルターさんが内緒話をするようにつぶやいた。
しかもライブではボブ・ディランが歌うらしい。
これはハバノス(コヒバやモンテクリストのブランドで知られるキューバの葉巻の会社)のパコさんが言った。
いったいどんなパーティーなんだ?

日本でも人気の高い葉巻ブランド「モンテクリスト」のパーティーなのだそうだ。
キューバのセレブ達が集まるパーティーらしく、キューバだけではなく、僕らのように国外からもやってくる。
もちろん僕はセレブではないが…。
入り口までの赤絨毯の上をタキシードで歩いていると何だか昨年のカンヌ映画祭のような感じにも似ている。
僕らのすぐ後ろにはコンランショップでお馴染みのコンラン卿が並んでいたり、葉巻界のレジェンドであるロバイナ氏の姿もあり、やはりセレブパーティーなのだろう。

こうして始まった着席式のパーティーでは、料理がフルコースで出てくる。
料理と料理の間に、キレイなモデルが葉巻を配ってくれる。
今回のキューバの旅で、この葉巻と食事を合わせることを初めて知った。
葉巻の楽しみ方はワインの楽しみ方にも似たところがあり、様々な角度から知っていれば知っている程、楽しみ方も増すのだろう。
特にチョコレートと葉巻の組み合わせ、チーズと葉巻の組み合わせを教えてもらったことで葉巻が好きになったと言っても過言ではない。

葉巻は1本吸うのに1時間程度はかかる。
自然に一品の料理を1時間かけて楽しむことになる。
8時から始まったパーティーは既に深夜0時をまわっていた。
舞台上では、キューバで言うところのセリーヌディオン、キューバで言うところのロッドスチュアート
的な有名人のライブがあり、モダンダンスあり(これが素晴らしかった)と盛りだくさんのコンテンツが用意されていた。
究極は、0時過ぎから始まったオークションである。
生まれて初めて見るセレブ達のオークション。
葉巻ケースというか葉巻を入れる家具(正式な名前がわからないが…)なのだが、これが、平気で1000万円を突破していく。
お酒も入って、かなりご機嫌なのだろうが、それにしても金持ち度が半端じゃない。
最後の品には、何と3000万近い値がついた。
たった5分程度で3000万の買い物をしてしまう感覚。

あっ!そうだ。
結局、カストロもボブ・ディランも現れなかった。
カストロは体調のこともあるのでわかるが、ボブ・ディランはどこから出た情報なのだろう。
ホテルの部屋に戻り、ベランダで月を見ながら1本だけ葉巻を吸い、キューバ最後の夜を感じていると既に3時近くなっていた。

投稿者 ishiko : 08:30

3月2日「イシコ詐欺にあう!」

詐欺にあう。
もちろん、僕が悪い。
今後、僕のような人が出ない為にも、キューバの詐欺集団の為にもキチンと伝えた方がいいと思い、交遊録に書き留めることにした。
というわけで普段の交遊録の記録メモとは違い、原稿のようにちぃと長い。
恐らく交遊録始まって以来の長さであると思う。
最近、携帯の画面でこの交遊録を読んでいる方の話も聞くので、ちょっと申し訳ない気もするのだが、お許しくださいませ。
とにかく長いので面倒な方は本日は、飛ばしてくださいませ。

さぁ、ここまで断っておいたので思いっきり書くことにする。
本日は僕以外の9名のスタッフは、葉巻の世界で伝説のおじいさん「ロバイナ」さんの取材に向かう。
僕だけ不定期連載の「世界の映画館」取材を理由に、わがままを言って、街を自由に散策させていただくことにした。
疲れたら「フロリディータ」でダイキリを飲み、疲れたら「ラボデキータ」でモヒートを飲む。
この二軒はヘミングウェイが存命中、キューバに住んでいた頃、毎日のように通っていたと言われる店である。
ヘミングウェイになりきって、僕も飲んだくれていたわけである。
飲んでばかりに思われるが、子供達の野球の様子をぼーっと見ていたり、街のスーパーというかコンビニや文房具屋を見たり、金歯のミュージシャンと片言の日本語を楽しんだりと書けば書く程、仕事をした感じがしないのが辛い。

それでもキューバ映画、子供向け映画、ハリウッド映画を上映している3軒の映画館を発見し、そのうちの1本は観ることにした。
キューバ映画も子供向けの映画館も興味はあるが、キューバとアメリカという仲が悪い国においてのハリウッド映画の反応を知りたくて、「パイレーツオブカリビアン2」を上映している館を選ぶ。
しかし、まだ始まるまで1時間程度ある。
ちょうど問い面にあったショーパブのような場所でビールでも飲もうかなぁと思い、道路を渡り、地下に降りようと思った時である。
「この店は夜オープンだよ」
英語が聞こえてきた。
僕はスペイン語も英語もできないので正確なことはわからないが、恐らくそう言ったのだと思う。
振り返ると赤いTシャツのスキンヘッドの小柄な男だった。

「どこから?」
「いつ来たの?」
「キューバは何回目?」
的なことを聞き、僕は片言ではなく一言の英語で答えていた。
今、思えば、このとき彼は僕をリサーチしていたのである。
この後、何度となく今、思えば的なシーンが出てくるが、そのときはわからなかったのだ。

「今から、サルサのライブがあるから、行かないか?」
映画の時間は気になったが、映画は次の回を観ればいいやと思い、連れて行ってもらうことにした。
彼の名前はフェデリコと言い、仕事はDJで、僕らが昨日、行ったサルサの場所でDJをやっていると言う。
彼はホワイトマンで創ったメモ帳に自分のDJのスケジュールを書き、電話番号とメールアドレスまで書いてくれた。
お姉さんは日本人と結婚して、現在、日本でサルサを教えていると言う。
フェデリコは通りに座っているおばあちゃんに、やさしく声をかける。
ホントいい人が多いなぁと感心する。
もちろん、これも演技だったことを後から知る。

路地を何度も何度も曲がり、どこにいるのかちょっとわからなくなった頃、中華街にやってきた。
中華街なのに中国人が少ないんだよと彼は説明してくれた。
1軒の隠れ家的な店に入っていく。
ここでサルサのライブをやると言う。
とてもライブができるような場所には見えなかったが、さっきもフロリディータで、入り口の狭い場所で生演奏をやっていので、そういう物なのだろうと思った。
しかもそのライブにはブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのメンバーの一人が出演すると言う。
席につき、モヒートを頼んだ。

座ったところでフェデリコの写真を撮ろうとしたら、
「できないんだよ」
彼はとても悲しそうな顔をして写真をやんわりと拒否した。
手にはめていたミサンガのような物をはずし、宗教的に写真はダメなんだと申し訳なさそうに理由を述べた。
そこへ彼の友人がやってきた。
彼は出演するブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのメンバーの孫だと言った。
すごいことになってきたぞとバカなイシコは興奮していた。
「演奏中は全て写真を撮ってもいいよ」
フェデリコは言った。

モヒートがやってきた。
1杯5CUCである。
ヘミングウェイのラ・デ・ボデキータでさえ4CUCなのに、バカイシコは既に舞い上がっていた。
もちろん彼の分も僕が支払った。
兌換紙幣であるCUCを出した。
そのときである。
フェデリコが騒ぎ始めた。
「こんなのを使っているのか?信じられない。この紙幣はよくないよ!」
外国人がよくやるように、彼は首を振った。
いくら勉強不足の僕でも、外国人向けの兌換紙幣とキューバ人向けの紙幣があるのは知っていた。

しかし、彼は、その間にもう一種類の紙幣があるのだと紙に書いて説明してくれた。
しかもレートまでキチンと記入する。
ちょうどCUCも足りなくなっていた頃である。
残り2日間はこのもう一種類の紙幣で生活してみたい気がした。
その紙幣があれば、住民しか入っていないような店でも購入できると言う。
確かにさっきもスーパーのような場所で現地のジュースを何本か買おうとしたら、兌換紙幣を嫌がられ、結局、持っていたコインで勘弁してもらったばかりだった。

時間は2時50分。
銀行が閉まる時間である。
土日はATCも使えないとフェデリコは言う。
明日から土曜日。
ライブまで後1時間ある。
「よし、両替に連れて行ってあげるよ」
フェデリコは言った。

こうして、僕らはすぐに席を立った。
銀行に行き、クレジットカードでおろす。
出てきた場所に、ちょうどブエナビスタソシアルクラブのメンバーの孫と言う彼が乗ったタクシーが通りかかる。
フェデリコは言う。
「両替所まで乗せて行ってくれ」
タクシーの中でブエナビスタソシアルクラブのメンバーの孫と言う彼(長いので今後はブエ孫と呼ぶ)は僕に言った。
「僕もピアノを演奏する。しかし、おじいちゃんのようにうまくない。いつかは日本の沖縄でライブをやってみたい」
僕は、そのときに口走った。
「いつか一緒に沖縄に行こう」

タクシーは30分くらい走っただろうか。
フェデリコの家族もライブに連れていきたいから自宅の近くの両替所でもいいかということだった。
もちろん僕はオッケー。
今まで、街中にしかいなかったので、ちょっとだけ離れた郊外に来たことが嬉しかった。
しかも、タクシー代はフェデリコが払ってくれる。
支払っているところを見られたくないような素振りまでしていた。

彼は僕にさっきクレジットカードで引き出したお金を持って両替所に向かった。
彼が両替所に行っている間、僕はブエ孫からサルサを習う。
戻ってくると僕に、その金をキチンと渡す。
そのレートは彼が先ほど、言った通りの金額である。
危ないから、すぐにお金をしまえと言う。
そして、すぐに近くの公園のベンチでみんなで座った。

一度、家に寄って、家族を呼んで来るから5分待っていてくれと言う。
もちろん僕はオッケーと言い、みんなで待った。
しかし、なかなか戻って来ない。
こちらの人の5分は30分以上ということも承知していたので気にしなかった。
持ち歩いていた絵葉書と今年、いただいた年賀状を取り出し、書き始めた。
僕は年賀状を旅先から1年かけて返すことにしている。
その話はどうでもいいとして。
10枚程度、書いただろうか。
あっという間に1時間以上が過ぎていた。

映画の時間も迫っているので、さすがにこれ以上は待てない。
まぁ、いざとなれば、今日の夜、フェデリコがDJをやっている店に遊びに行けばいい。
タクシーを捕まえて、メモをした街の映画館の場所を見せて連れて行ってもらった。
すごい知り合いができたとご機嫌の大バカ者イシコである。

タクシーを降りようとしたとき僕がもらったお金を出すと運転手は怒り始めた。
何を怒っているのか僕はさっぱりわからなかったが、次第にこの金は外国人のお前は使えないんだと言ってるように思われた。
しかし、正確なことはわからない。
言われた金額を出すが彼は、それでも怒ったままである。
とにかく気をつけろ的なことを彼は言って、立ち去ってしまった。

僕はタクシーを降りて、フェデリコに変えてもらった紙幣の12ペソ払って映画館の中に入り、座ってから、いろいろ考えを巡らせた。
タクシーの運転手にはフェデリコに変えてもらった金額の6分の1程度、取られてしまった。
タクシーの運転手がぼったくりなのか…。それとも…。
そこで僕は初めて気がついたのである。
ひょっとしたらフェデリコが嘘をついているのかも。

そうこうしているうちに映画が始まった。
ちょうど映画が始まって1時間程度しただろうか。
信じられないが、映画が途中で中止になってしまった(詳しくは3月中旬くらいにアップされる「世界の映画館」で)。
こうして僕はホテルに戻り、コーディネーターの皆様にお話をして、自分が騙されていたことを知るわけで。

こう書くとキューバ人は、悪い人というイメージがあるかと思うかもしれないが、基本的にはみんないい人である。
結局は、どこの国も同じである。
日本だっていい人もいれば、悪い人もいる。
騙されても、これだけ濃い時間を楽しんで、しかも危害を加えられることなく、帰ってこれたのだから、よしとしなくてはいけない。
「イシコみたいなのがいるから、日本人が狙われるんだ。全く〜!」
と怒られ、それには確かに反論はできなかった。
少しは反省はするが、結局、こういったことは一度や二度ではないので、きっと僕は、どこの国に行っても何か犯罪に巻き込まれるのかもしれない。
こればかりは旅慣れの問題ではなく、頭の悪さに原因があるのだろう。

ちなみに僕が使っていたお金は、現地通貨で外国人は使ってはいけない。
使っていると僕自身が警察に連行される恐れもあるのだそうだ。

投稿者 ishiko : 08:14

3月1日「サルサ踊りまくり」

夕食を終えてからNo.10ヒーマン、カメラマンの岡崎氏、アナリストの河野氏とサルサを踊りに行く。
既に0時近い。
いつもの僕なら、完全に眠っている時間である。
子供が眠いときにする目をこするポーズを僕は延々と続けていた。
眠くてたまらないのだが、一度くらいは本場のサルサを観て、感じたい。

ホテル近くの「カーサ デ ラ ムシカ」。
日本語訳で音楽の家とでもなるだろうか。
入り口で15CUC(約2000円)払う。
昨日から思うのだが、外国人にとってキューバの物価は決して安くはない。
まぁ、安いものもあるのだろうが、アジアを旅しているような驚きはない。

中に入ると机と座席数100程度があり、舞台もあるライブハウスといった感じである。
DJが初老のおじいちゃんというのも何ともいい。
カッコイイ…。
ディナーショーのように机が並んでいるのだが、彼らはその隙間の空間に合わせて踊っている。
カッコイイ…。
男性と女性のカップルがくるくるまわっている。
カッコイイ…。
それを観つつ、モヒートを飲みながらリズムを刻む僕ら。
カッコイイ…。
わけがない。
少なくとも僕は。
ただ、この何ともいえない高揚感はたまらない。

徐々に机が間引きされ、踊るスペースがどんどん広がっていき、次第に会場も盛り上がっていく。
そして遂に15名近いビッグバンドが舞台に登場した。
まさにブエナビスタソシアルクラブの若いバージョンといった感じである。
さぁ、踊りまくるぞ。
張り切って前の方に行ってはみるが、いざ行ってみるとあまりにうまい人達に圧倒され、いつしか前と言っても端の方で踊るというか身体を揺らすことになる。
楽しい。
アドレナリンが湧いてくるのがわかる。
楽しい。
朝まで踊り明かす。
わけがない。
2時過ぎには膝がガクガク言い始め、汗だくになり、退散するのであった。
しかし、これは病み付きになりそうである。

投稿者 ishiko : 07:37

2月28日「キューバの空港でいきなりVIPルーム」

トロントを飛び立ち、約3時間でキューバのハバナ空港に降り立つ。
機内を出た途端、カリブ海の熱い空気が身体にまとわりつく。
空港の女性係員がNo.15ヒーマンの名前が書かれた紙を不機嫌そうに持って立っていた。
彼女から放たれる不機嫌な空気はサルサの国にやってきたというよりは社会主義の国にやってきた感じがする。
どこか青森の税金が貢がれてしまったことで話題になったアニータ氏にも似ている。

入国審査を終えるとVIPルームに通された。
いったい何が起こるのか。
正直、今回の旅に誰が関わって、どんな形で取材が進んでいくのか僕は全く読めていない。
とにかく先日の打ち合わせで、「臨機応変」という心の持ち物が必要なことはわかった。
とにかく今の僕にできることはキューバの空気を出来るだけ浴び、文字で表現することだけである。

VIPルームではジョアンナという女性が座っていた。
昨日、先入りで入っているキャスパーチームは、バラデロへ取材に行っているので、コーディネーターの奥様が僕らを迎えにやってきたと言う。
僕らのトランクが出てくるまで、ここで待って欲しいということらしい。
荷物のピックアップまでしてくれるってどういうことだろう。
ヒーマンに
「このVIP待遇は何?」
と聞いてみた。
今回の旅には日本のキューバ大使館やキューバの日本大使館が関わっているからで、それ以上のことは彼もわからないと言った。

僕らは冷えたキューバビール「クリスタル」を出され、ぐびぐび飲んだ。
英語とスペイン語を駆使しながら、ジョアンナとヒーマンがやりとりしている様子を日本語しか話せない僕は横で飲みながら、にこにこと見ていた。
ときどき、ジョアンナが僕の方を見て、にっこりする。
その度に僕もにっこり返しである。
相変わらずイシコのコミュニケーション力ゼロ。

次にラムのロックをいただく。
ちなみにラムはスペイン語ではロムと言うことも二人の会話からわかった。
荷物が出て来る頃には、すっかり酔っぱらってしまうイシコであった。
ちなみに僕のスモールカートは壊れ、タイヤが取れていた。
アニータ(もう僕は心の中で勝手に彼女に名前をつけていた)は、気にすんな的な感じである。
ようやくサルサの国にやってきたと感じるのであった。

投稿者 ishiko : 07:29

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