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2007年01月25日

1月24日「軽石って足裏だけのもの?」

まもなく銭湯が開く時間である。
知らない街にいて、午後2時を過ぎると、どこかで働くイシコセンサー。
本日は、北区東十条。

最初に降り立ったのは南北線王子神谷駅だった。
歩き回っていたら東十条商店街の中に紛れ込んだのだ。
どちらにしても初めて来た街である。
勘を便りに銭湯を探す。
最近の銭湯は煙突がないところが多いので、探しにくい。
探し始めて約15分。

「地蔵湯」という小さな銭湯を発見した。
まだシャッターは降りている。
2時45分からと書かれている。
3時からではなく、微妙な45分という感覚がたまらなく好きである。
何か意味を考えてしまう。

まだ15分以上あるので、この近辺にあまりにも多い喫茶店の一つに入る。
自家焙煎のコーヒーを飲みながら、T・コラゲッサン・ボイルの短編集を読む。
ふと携帯の時計を見るとちょうど3時になっていた。
銭湯に向かう。

開店してから15分しか経っていないのに既に4人のおじいちゃんが入っていた。
僕は彼らのことを「一番ブラ〜(風呂にerをつけただけである)」と呼ぶ。
身体を丁寧に洗ってから、温度計が45度をさしている湯船に浸かる。

浸かりながら、その土地のおじいちゃん達の洗い場の様子を見ているのが好きである。
伝統工芸の職人のようにタオルを絞るおじいちゃん、座る場所、シャンプーや石けんなどの置き場所、どこから洗うかまで何十年も変えていないのではないかと思われる几帳面そうなおじいちゃんなど見ていても全く飽きない。

そのときである。
一人のおじいちゃんの姿が目に止まった。
手に持つのは軽石。
僕のイメージでは踵の角質を落とす物体である。

おじいちゃんはそれで身体を洗っていた。
タオルを忘れたからなのかとも思ったが、目の前にはキチンとタオルがある。
ということは意識的にそうしているのだろう。

痛くないのだろうか。
健康にいいのだろうか。
加齢臭対策なのだろうか。
実は、もっと深い意味があるのかもしれない。
おじいちゃんは、目に見えない何かを剥がそうとしているのだ。
こうなるとイシコの妄想は止まらないのであった。

投稿者 ishiko : 2007年01月25日 08:29

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