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2006年10月29日

10月28日「朗読したい本」

いつもお世話になっている古本カフェフライングブックスのイベントに行く。
大好きな作家原田宗典氏のリーディングである。
3年以上前の初期のホワイトマンのイベントで、お客さんにプレゼント用にサイン入りの本をいただいたのだが、結局、お客さんに渡さず、僕がいただいてしまったこともある。
まるで知り合いのように書いているが、直接の面識はなく、友人が一緒に仕事をしていた関係で、お願いしてもらっただけである。

ただ、このリーディングというのが僕は苦手である。
「苦手だった」と言った方がいい。
本を人前で読むということは、子供の頃の授業でしか記憶がない。
まず、これが嫌いだった。
たいていは人が読んでいるときはボーッと外の景色を見ていた。
その癖がついてしまったのか、大人になってから何度かリーディングというものに行ってはみるものの頭に入ってこない。
もちろん、僕の集中力が一番の原因なのだが、人の口から流れる言葉で物語を想像していく力が僕には不足していると思わざるを得なかった。

しかし、今日の1時間30分に及ぶ原田氏のリーディングは自然に頭の中で物語が創られ、一度も長いと思わなかったのである。
僕の苦手な翻訳物でもあったのに。
70年以上も愛されているイギリスの作家テニスンの
「イノック・アーデン」
を原田氏が翻訳した作品だった。
その文章が澄んでいて、自分もいつか朗読したくなる気持ちにさせてくれる。
彼自身もリーディングの後におっしゃっていた。
プライベートで子供に読んできかせるのもいいだろうし、病院のおじいちゃんに聞いてもらってもいい。是非、一度、ご自分でも声に出して読んでみてくださいと。
そんな思いが伝わってくるようなホントに素敵なリーディングだった。

投稿者 ishiko : 2006年10月29日 08:02

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