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2006年08月26日

8月25日「フランス騒ぎ」

パリ在住のジャーナリスト浦田氏から電話が入ったのは、清里の吐流の滝に向かう途中だった。
「先日の話…、マレ地区…、ギャラリー…、2ヶ月…、会いたい…」
電波状況が悪く、とぎれとぎれにしか聞こえない。
そこで電話は切れてしまった。
画面には圏外のマーク。
滝の前に座り、マイナスイオンを浴びながら、全ての言葉をつなぎあわせる。

先日の話=パリでフードデザインを使った展示会をホワイトマン目線でやりたいねと盛り上がっていた話だろうなぁ。
マレ地区=パリで栄えているとてもいい場所だったはずだよなぁ。
ギャラリー=そのキュレーターなのかオーナーなのかが興味を持ったのかなぁ。
2ヶ月=2ヶ月の展示会っていいなぁ。その間、パリに住んじゃうっていうのもありだよなぁ。
会いたい=パリに来いってことか?冬のパリを見たことがないから、ある程度、考えをまとめたら、行ってみるのもいいかもなぁ。
つなぎあわせると先日の話をマレ地区にあるギャラリーの方に話したら、興味を持って、2ヶ月の展示会をしないかと言っている。
しいては一度、パリにプレゼンテーションをしに来てくれないか。
ということではないだろうか。
勝手に一人で妄想は広がっていった。
しかし、これほど楽しい時間はない。

電波が安定した場所に出るとすぐに浦田氏に電話をした。
「早速、先日のフードデザインの話を、マレ地区のいい場所にあるギャラリーのオーナーに話をしたら、興味を持っていまして…」
おっ!いいぞ!ここまでは、あっている。
「で、ちょうど彼女が明後日まで東京にいるんですって?私はパリに戻っちゃうので、ご一緒できないんですが、今日の夕方か明日の夕方、どちらかでギャラリーのオーナーとお目にかかることできませんか?」
それは予想していなかった。
ただ、今日の夕方はホワイトバールだし、明日の夕方はお祭りに大道芸をやりにいくからダメである。
「そうですかぁ?じゃ、ホワイトバールでお話することはできますか?彼女に行けるか聞いてみますね?」
こうしてまた一度、電話を切った。

1時間後、留守番電話にメッセージが入っていた。
「浦田です。彼女がホワイトバールに行くって言っていたので、よろしくお願いします。フランス人なので、フランス語はもちろんですが英語も話せますので…。実現したいですね」
おぉ。すごいことになってきたぞ。
しまった!当たり前だが、フランス人なのである。
イシコはフランス語はもちろんだが英語も話せない。
マネージメントでお世話になっているサニーサイドアップの松本氏に電話をして状況を説明する。
「パリのギャラリーで、2ヶ月展示会をするかも?」
「は?何、言ってるかサッパリわかんないよ。イシコ、何か作品でも創るの?」
確かに何がなんだかサッパリわかんないだろう。
詳しく状況を説明する。

7時から始まったホワイトバールで、僕は松本氏と待つことにした。
今、veritaの連載でお世話になっている英語が堪能な編集者堺氏にも助っ人で一緒にいてもらうことにした。
松本氏は昼間に少しフランス語を勉強しちゃったよって言っていた。
もちろん、みんなでビールを飲みながら。
いつものようにどんどん人が増え始め、いつしか僕は酔っぱらっていた。
気がつくとホワイトバールは終わっていた。
あれ?フランス人の彼女いたっけ?
結局、来ていなかったと思う。
用事が入ったのかもしれない。
場所がわからなかったのかもしれない。
日本人の顔をしたフランス人だったのかもしれない。
それはないか?
まぁ、どちらにしても実現に向けて、ゆるゆると進めていければと思う。


投稿者 ishiko : 2006年08月26日 08:17

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