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2006年08月23日

8月22日「夏休みの本」

ここ数日、本屋に立ち寄ると歌舞伎と日本酒の面白そうな本がないか探している。
しかし、まだ今のところ出会っていない。
大きな本屋に行けていないということもあるのだが…。
そもそも歌舞伎の本は、どのコーナーに置いてあるのかを探すところから始まる。
古典芸能のところにあることもあれば、演劇コーナーにあることもある。
何故、そんなに探しているか?
秋から歌舞伎と日本酒にまつわる旅のコンテンツが始まるからである。
多少は知識を持って旅に出たい。
そんな気持ちで本を探していると、何だか夏休みの感想文の本を探しているような気持ちになってくる。

そういえば、この夏に読んだ本って何だったかなぁと振り返ってみる。

「ポエム番長」(監修:マッコイ斉藤、解説:ピエール瀧 サンクチュアリ出版)
サンクチュアリ出版鶴巻社長が、ホワイトマンの経営会議のときに「これ自信作!」と言っていた本。全国47都道府県の元ヤクザ、ギャング、暴走族たちが書いた真面目な詩集なのである。彼らにとっては当たり前のことが、僕にとっては、カルチャーショックなことばかりが綴られている。そしてピエール瀧の解説が、メチャクチャ笑える。えっ?これ笑っていいのか?最後まで戸惑いながらも笑いながら、一気に読み切った。

「宇宙エレベーター」(著:アニリール・セルカン 大和書房)
宇宙飛行士候補のトルコ人No.40サイエンスマンが2年かけて日本語で書いた本。
宇宙と聞くと、物理とすぐにカテゴリー分けしてしまい、物理といえば高校時代100点満点で4点をとった嫌な思い出しかない。
しかし、彼の本を読んでいると、もっと自由で日常生活の中に宇宙はあふれていることを知る。
小さい頃、彼が物理の先生だったら、僕は間違いなく理科が好きな大人になっていただろう。
ただ、一つだけ気にかかっていることがある。
本文に昔、イシコは数学者だったという話が出てくるが、イシコは大学時代、理学部数学科に在籍していただけであることを、今度、彼に会ったら言わなくては。

「家庭の医学」(著:レベッカブラウン、訳:柴田元幸 毎日文庫)
5月にカンヌに行く飛行機の中で一度、ざっと読んだのだが、かなりアルコールが入っていたのかほとんど覚えていないので、もう一度、読む。
柴田元幸氏を知ったのは、僕が勝手に慕っている作家で評論家で大学教授の新元良一さんがいる。
彼と柴田元幸さんのトークショーを観に行ったのが、きっかけだった。
その後、みんなで一緒に飲みに行ったのだが、アメリカ文学の話は全く僕には知識がなく、柴田さんは僕との話題に困って、僕がかけていた伊達眼鏡について声をかけてくれた。
優しい人だなぁと、その後、ほとんど翻訳物を読まないイシコが彼の翻訳を読み始めた。
肝心の本なのだが、母親が癌にかかり、亡くなっていくまで寄り添って看病する家族の話である。
小説なのに、どこか突き刺さる詩を読んでいる感覚になる。
ちなみに、さっき出て来た新元良一さんと柴田元幸さんは渋谷のタワーレコードで時々、音楽にまつわるトークショーもしているので、機会があれば是非、ご覧ください。

「パイロットフィッシュ」(著:大崎義生 角川文庫)
「大崎義生さんは、朝の酒がうまいって何かに書いていたよ。一回、取材してみたら?」と「散歩の達人」の山口編集長に言われたのがきっかけだった。
朝マイスターとして、北杜市で始まっている朝プロジェクトの朝ブログが間もなく始まる。
そんな僕の大好きな朝に、酒を飲みながらボーッとする時間がたまらなく好きである。
そんな僕をまわりから「ダメ人間!」と言われ続けたのだが、大崎氏ならわかってくれるかもしれない。
いつか飲みながらの朝トークショーをお願いしてみたいものである。
ちなみに、この本は4年程前に書かれた彼初の小説で吉川英治文学新人賞を受賞した作品である。
エロ雑誌の編集者という興味深い設定にやられ、描写にやられ、ストーリーにやられ、一気に読んでしまった。

「スコッチと銭湯」(著:田村隆一 ランティエ書房)
出版プロデューサーNo.10バランスマンが、青山円形劇場のホワイトマンショー「プレゼンラジオ」が終わり、疲れきっていた僕にプレゼントしてくれた本である。
あれ以来、時々、パラパラと好きな場所を選んで読みたくなる。
スコッチは詳しくないが酒好きで銭湯好きな僕にはぴったりの本である。
それよりも著者の田村隆一氏の風来坊的な生き方が、どこかにじみ出ていて、どこか幸せな気持ちになれる。
携帯電話を切って、酒を飲みながら、この夏も読ませていただいた本である。
「あれ?ここ読んでなかった」
って見つけるのがまた楽しかったりする。

といつの間にか歌舞伎の本のことを忘れていた。
そうそう。夜にふと思い出しながら、デザイナーの松下氏と飲みながら語っていたら、歌舞伎と浮世絵の話になった。
彼は浮世絵の修復作業に携わっていた時期があり、知識が豊富なのである。
そんな彼の話を聞いていたら、もう一つ探す項目が加わった。
歌舞伎と日本酒と浮世絵にまつわる本を探すのである。

投稿者 ishiko : 2006年08月23日 08:12

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