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2006年08月14日

8月13日「タイムスリップ」

僕が静岡で生まれて初めて一人暮らしをしたのは、今から約19年前の1987年のことである。
大学のすぐ近くにある「リージェントスペース87」というこの年にできたばかりのアパートに住み始め、結局、僕は5年間、ここで過ごした。
単純なことである。
留年したのである。

「どうなっているか行ってみない?」
つきあい始めた頃、まだ、僕は大学生だったので、彼女も何度かアパートには遊びに来ていたのである。
ザ・遠距離恋愛。
口に出すのも恥ずかしいが、書くのも結構、恥ずかしい。
ともかくち〜ムーンの夏休みは「東海道思い出の旅!」と称して、静岡に車を走らせることにした。
東名高速に乗ると何ともいえない気持ちになってきた。
初恋の人に会いに行くような感じである。
僕の中で勝手に美化されているところもあるだろう。
しかし、よく考えれば既に築19年。
22歳の娘だったら、既に41歳。
たとえがよくわからないが、とにかく卒業してから15年もの歳月が流れているのである。
きっと建物はボロボロであろう。
それはそれでいいではないか。
運転中、思い出話に浸っていた。
というか浸る予定だった。
ちょうど東名高速は渋滞の時期だから、思い出に浸るにはいいよねと言いながら。
しかし、渋滞のピークはとっくに過ぎていて、静岡まで一度も渋滞なし。
片思いの初恋だった人に
「実は昔、あなたのことが好きだったの」
と肩透かしを食らった感じで、あっという間に静岡に到着した。
これまたたとえがよくわからないが、とにかく15年前の時間に身体をならすように、アパートに行く前に、思い出の場所を巡っていく。

バイト代が入るといつも食べていた「シシリア」の明太子スパゲッティを食べ、走り屋のまねごとをしていた日本平で事故を起こした数々の場所をち〜ムーンに解説し、ホイットニー・ヒューストンのコンサートのアルバイトをしていて彼女の舞台衣装の一部を衣装さんと一緒に洗いに行ったコインランドリーや卵が1パック3円で売っていたスーパーを確認し、駐車場のアルバイトをしていたのに一度も登ったことのなかった久能山東照宮に登った。
思い出というのは、芋づる式にどんどん出てくるものである。
その根っこであるリージェントスペース87。
いよいよ向かう。

驚愕である!
なんと、卒業したときとほとんど同じ出で立ちである。
これはかなり感動である。
まるでタイムスリップしたかのようである。
いや、それは言い過ぎか。
逆に気持ちが悪い。
何だか初恋の人が、40過ぎてもその当時の肌つやのままな感じの気持ち悪さである。
きっと皺伸ばしの努力をしているかのように建物は何度か塗り直したのだろう。
しかし、写真写りはよさそうである。
僕らは二人でキャッキャッ!言いながら、アパートの前で撮影する。
もちろん自分が住んでいた部屋の前も行った。
アパート近隣の皆様。
不審人物度120パーセントなカップルは我々でございました。
ご迷惑をおかけしてスミマセン!

投稿者 ishiko : 2006年08月14日 08:41

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