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2006年08月13日
8月12日「スカウトと風俗嬢の会話」
雷雨の後の街は、空気がすっきりしている。
「気持ちいいなぁ」
心の中で叫びながらアイスコーヒーを飲み、No.30ち〜ムーンを待っていた。
これから竹内夫妻のご自宅のベランダ、通称「京子'S BAR」に伺うのである。
花火が中止になったのは残念だが、隅田川沿いのマンションのベランダにある「京子'S BAR」で川の風を感じたいので、僕らはお言葉に甘えて、予定通り、お邪魔することにしたのである。
川の風を想像しながらニタニタしていたら、隣のテーブルから声が聞こえてきた。
「早稲田実業のピッチャーはいいねぇ。俺も野球やってたからさぁ。それはともかくとして8月1日に法律変わったからさぁ。お前、つかまるよ」
「だってお金いるんだもん」
「だからといって、キャバクラ嬢と風俗嬢とAVを全部、こなすのは無理だって?」
僕の頭の中では、ウィーンと音がなるほど、回転させてみる。
これは恐らくスカウトと風俗嬢の会話なのだろう。
僕の耳は一気にダンボになった。
「じゃ、まずはキャバクラからにしようかなぁ」
「でも、1日6万円とかは無理だからね」
「じゃ、いくら?」
「せいぜい稼げても1日3万円だと思うよ」
ち〜ムーンを探す振りをして、何気なく横を見る。
スキンヘッドで、貧乏揺すりの男性。
女性はブランドだらけだが、一見、清楚な感じの女性。
「え〜、でも、3万円じゃ来月の旅行のお金が足りないもん」
「お前さぁ、目先の利益も大事だけど、安全も大事だよ」
「大丈夫じゃないの?」
「マジでやばいよ。俺なんて何度も捕まっているから。まぁ、10日間留置所入って、20万円払えば出てこられるけどさぁ」
ホントに普通のキャバクラなのだろうか。
ヤバい!どんどん会話に吸い込まれていく。
このままでは聞いていることがバレてしまう。
パソコンを取り出し、まるでメールでも打つかのように会話を聞く。
「まぁ、今じゃ、警察も知っているから、ある程度の情報は事前に仕入れることができるから
多少は切り抜けられると思うけどな」
「そんなことができるの?」
「まぁ、手入れっていうのは、他の店への見せしめってこともあるしな。逆に言ったら、見せしめの店をこちらでコントロールすることもできちゃうから」
かなり闇の方なのだろう。
そのときスキンヘッドの男の携帯の着信音が響き渡った。
「雲は湧き、光溢れて、天高く…」
甲子園の大会歌である。
この人、ホントに野球が好きなんだろうなぁ。
ちょっと怖いけど何か憎めないんだよなぁ。
どうやら、これから面接する店の店長からの電話だったようである。
そのとき、ち〜ムーンがやってきた。
こうして僕の盗み聞きは終わりを告げるのであった。
投稿者 ishiko : 2006年08月13日 08:03



