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2006年07月31日
7月30日「いるようでいないとき」
「お〜い!人の話を聞け〜!」
まるで、中学校の朝礼で生活指導の先生のような口調でNo.30ち〜ムーンは叫んだ。
理由は明白で、僕が他のことを考えていて、話を聞いていないのだ。
ハッとして、横浜で車を運転していることを自覚し、今の会話を振り返った。
「ワールドポーターズの近くに車を停めたら?」
「それどこ?」
「前、イシくんのお財布買ったとこだよ」
「へぇ〜」
「へぇ〜って?私がイシ君の誕生日プレゼントを一緒に買いました〜!」
「あ〜。クィーンズスクエアのところだ」
「クィーンズスクエアはここです!赤煉瓦倉庫の近くでしょ?」
「ふ〜ん。赤煉瓦倉庫ってどう行くんだっけ?」
「ここをまっすぐ行けば、付くから!」
「で、どこ行くんだっけ?」
「ワールドポーターズ!」
「えっ、それどこ?」
で、最初の台詞に戻るわけである。
つきあい始めのカップルなら、既にけんかになっているだろう。
15年以上も連れ添っていると、あきらめの境地を感じているのかもしれない。
「運転中は他のことを考えるのはやめる!はい!集中!横から車来てるよ」
ち〜ムーンは生徒指導から、教習所の先生に変身した。
僕がふと我に返ったとき、彼女はニヤリとしながら、静かに尋問が始まる。
「イシくん、どっか行ってんだ?」
投稿者 ishiko : 2006年07月31日 07:06



