イベント
 イシコ連載中





 

« 4月29日「我が家に草刈り機がやってきた」 | メイン | 5月1日「カンヌ映画祭ブログ始まる!」 »

2006年05月01日

4月30日「新しい門出に選んだ場所」

母の葵ちゃんはゴールデンウィーク突入の日に、10ヶ月住んだケアハウスを出て自宅に戻ってきた。
69歳の、また新たな門出である。
それをお祝いして、家族で日帰り旅に出掛けることにした。
姉の磨奈美ちゃんが選んだ候補の中から葵ちゃんが選んだのは、福井県の「永平寺」であった。
座禅修行の道場として道元禅師によって開かれた場所である。

葵ちゃん曰く、母が子供の頃、まだ岐阜県と福井県に今のような北陸自動車道や東海北陸自動車道などが通っていない時代、「永平寺」に行くことは、今で言うところの近場の海外に行くくらいのステイタスがあった場所なのだそうだ。
そこまでして、みんなが行きたかった永平寺は、どんな場所なのだろう。

曹洞宗の大本山として、現在も僧侶になるための修行僧が240名程度、暮らしているそうである。
厳かで観光地に遊びに来たというよりは、心を清めるために来る場所といった感じというのがイシコの感想である。
ピカピカに磨き上げられた床や手入れの行き届いた庭を見ていると更に厳かな気分になるから不思議である。

そんな場所を最初の遠出に選んだ母の葵ちゃんなりの決意があるのかもしれない。
僕は、そんな葵ちゃんを心から応援したいと思った。
ここまでイシコを育てる間に、様々な迷惑をかけてきたのだから(今もかけ続けているのだが…)、残りの人生は今まで以上に好きに生きていけばいい。
口には出さなかったが、僕なりの決意をし、彼女の隣に立った。
そんな彼女は、敷地内に生えている樹齢1000年以上の杉の木を見上げながら言った。
「団子が食べたいなぁ」
力が抜け、思わず、口から出た言葉。
「そのまま生きて行ってくれ!」
こうして、僕らは永平寺を出て、団子を食らいつくのであった。

投稿者 ishiko : 2006年05月01日 19:44

Trackback Pings

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.white-man.com/blog/mt-tb.cgi/337

コメント

最新の記事
バックナンバー